「声」のための心とカラダづくり|カモミールで作るうがい薬
歌うことを始めとする「声」で芸術表現される人たちに向けて、心とカラダづくりをご紹介します。
今回ご紹介するのは、声を使う人には必需品!うがい薬です。それも、カモミールを使ったうがい薬です。
カモミールには、抗炎症作用、抗酸化作用、静菌作用、緩和作用などの効能があります。これらの効能はα-ビサボロールという成分(テルペン)に含まれていて、アルコールに溶けやすい性質をもっています。そこで、カモミールに含まれる薬効成分をアルコールで引き出し、チンキにして抽出します。
お茶として楽しんでいるカモミールには、水溶性の成分しか溶け出していません。脂溶性やアルコールに溶け出す成分は茶葉に残ってしまいます。お茶として楽しむ以外にも、喉をケアする方法も知っておくと、カモミールをさらに楽しむことができますね。ということで、さっそく作ってみました!

カモミールチンキの作り方は簡単です。ウォッカ、ホワイトリカー、ジン、ブランデー、ラムなどのアルコールにカモミールを漬け込むだけです。今回、私はジン(ビーフィーター)を使いました。アルコール以外の味や香りがないウォッカもハーブチンキにはお勧めなのだそうです(※)
用意するもの
アルコール、カモミール、出汁パック(パックに入れない場合はガーゼなどでこします)
作り方
アルコールにカモミールを入れて1週間漬け込む
✿ カモミールは出汁パックに入れて漬けるか、パックに入れない場合は、チンキを他の容器に移しながらガーゼなどでこす。


カモミールを入れるとすぐに瓶の中は黄色くなっていきます。1週間くらいするとさらに濃い琥珀色に変わります。そしたらカモミールを取り出します。

味は、カモミール味のジンといったところです。コップの水に数滴垂らして使います。お酒なのであまり多く入れすぎると、お酒でうがいしている感じになるので数滴でOKです。
私は声をよく使うので、自然のハーブで自宅で用意できるうがい薬は嬉しいです。私が使ったジン(ビーフィーター)は200mlで600円ちょっとでした。スーパーでも購入できます。
カモミールについては、私はiHerbで購入しているジャーマンカモミールを使いました。普段それほど使わないから少量でよいという方は、カルディなどで売っているオーガニックマークが付いたカモミールティーを使われてもよいと思いました。出汁パックやガーゼを用意しなくてもティーバックごと漬けられます。
また香りがよいので、浴槽に入れて入浴剤として使われるのもお勧めします。この使い方は、ナグモクリニックの南雲吉則先生がYouTubeでご紹介されていました。文末にリンクをご紹介いたします。どうぞご参考ください。
自然の恵みを活用して、声をケアできるなんて嬉しいですね。植物と触れ合うと心も癒されます。簡単に作れますので、皆さまもどうぞお試しください。


うがい薬を作るために参考にさせていただきました
■ 自然と調和する暮らし「ハーブチンキ 基本の作り方」(※ウォッカをお勧めされています)
■【南雲吉則】Dr.ナグモの命の食事
■ 特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会 メディカルハーブ事典「ジャーマンカモミールの利用」
■おうめ薬局 CBD製品に含まれるテルペンとは?効果や種類・違法性を薬剤師が徹底解説
ありがとうございました!
《このブログ記事は、以前、私のnoteでもご紹介させていただきました。noteにはもうこちらの記事はございません。ブログにお引越しさせていただきました》