■ 当教室が採用するボイストレーニング「フースラー・メソード」について

当教室では、三大ボイストレーナーのひとりであり、発声研究者のフレデリック・フースラーの研究により生まれたボイストレーニング、フースラー・メソードを用いて、発声器官の自然の法則に従って「よい」声を育てていきます。
フースラーメソードは、今から何十年も前から存在している効果の高いボイストレーニングです。フースラーの著書『Singing(うたうこと)』はボイストレーニングの聖典と呼ばれて、今もなお歌うこと、表現することに情熱的な人たちに愛されています。
【フースラーメソード】
発声研究者フレデリック・フースラー(Frederick Husler, 1889-1969)の研究により生まれたボイストレーニングです。
フースラーは、私たちの発声器官はもともと「よい」声で歌い、健全な声で表現する機能が最初から備わっていると考えています。(人類は最初からそういうふうに作られているー歌うことは人間の属性)
「よい」声で発声する機能を、発声器官の自然の法則に従って取り戻していく(機能回復していく)のがフースラーメソードの特徴です。その機能回復の方法とは、喉頭を懸垂する筋肉(喉頭懸垂機構)を鍛えることで神経支配をよくすることです。
フースラーメソードでは、喉頭懸垂機構の神経支配をよくする(鍛える)ためにアンザッツという発声を行います。アンザッツとは、ドイツ語で「当てる」「焦点を決める」という意味です。具体的には、7種類の音色を発声することで、喉頭を懸垂するための筋肉の機能回復を行います。
発声器官の自然の法則に従って声を育てていくフースラーメソードは、1年後、3年後、5年後、10年後……未来のわたしの声を「守る」トレーニングとも言えるでしょう。
育つまで待つ時間も必要ですが、以前とは音色の質が明らかに変わるため、声を出すことの楽しさ、面白さにワクワクしている自分に出逢えます。
芸事に打ち込む皆さんは、ご経験上おわかりのように、稽古には終わりがなく、稽古を辞めるということもないでしょう。ですから、普段の稽古にフースラーメソードを取り入れていただければOKです。年数を重ねる内に自然と身に付いていかれます。
ご自身が満足するまで応え続けてくれる最上級のメソードです。
感動を分かち合えたら嬉しいです。