【実録】5ヵ月で変わった『発声』のしくみ

「声が思うように出ない」「笑えるほど音程がとれない」「病気をきっかけに声が出なくなった」「咳がひどく、歌えなくなった」――

そんな悩みを抱えていた生徒さまが、レッスン開始から5ヵ月で、大きな変化を遂げました。

01初回のレッスンの様子

Hさん(女性)が初めてレッスンに来たとき、声はガサガサしていて、喉の中の筋肉は硬直し、発声するのがとてもつらそうでした。

実は、講師である私自身も、過去に咳喘息に悩まされ、ボイストレーニングによって改善した経験があります。 そのことがきっかけとなり、Hさんは「自分も変われるかもしれない」と感じて、レッスンを受けに来てくださいました。

02どんなアプローチで改善を図ったか

初回のレッスンでは、まずは「ボイストレーニングとは何か?」を丁寧に説明しました。

  • 喉の中の使われていない筋肉を動かすこと
  • 上記をすることで喉の機能が回復し、神経支配がよくなり声が蘇る
  • 裏声と地声の絡まりを一度ほどいて、それぞれを綺麗に整え、もう一度編み直していく

そんなイメージを共有しながら、フースラーメソードのアンザッツ4番・5番からトレーニングを開始しました。

アンザッツ4番・5番から始めた理由は、

  • 声の基本である裏声から蘇らせるため
  • 声帯の閉鎖を促すため

Hさんのように、息漏れのあるガサガサ声には、声門をしっかり閉じる力が必要です。アンザッツ5番には、声門は閉じているがわずかに開くという特徴があります。(※) 裏声であり、且つ声帯の閉鎖を期待できるアンザッツ5番は、訓練に向いていると感じました。

03変化の兆しとその実感

咳の改善は、なんと翌月から。 2~3ヵ月後には、咳も痰も減り、ガサガサ声も消えていきました。

Hさんの素晴らしいところは、そこでトレーニングを中断しなかったことです。その後は、歌唱やアンザッツ2番も取り入れながら、声を出し続けました。

3~4ヵ月が過ぎた頃──日常の話し声が、しなやかで伸びやかな”きれい”な声に変わってきたのです。

そして4ヵ月目、声の土台となる"本来の声"が、音色の奥にしっかり現れはじめました。

そのとき、ご本人の体感で「あっ、このことかも?」と違いがわかるようになりました。

そのとき、Hさんから教室に届いたLINEがこちらです。

※ご本人の許可を得て掲載しております。またアイコンも別のイラストに差し替えております

この“自分の喉で感じる違い”こそ、筋肉が目覚めてきたサインです。ここから、ボイストレーニングは一気に面白くなります!

5ヵ月目には、ずっと苦手だったアンザッツ5番が、筋肉の働きによって自然に出せるように!「そう、そう!それ!」と、Hさんと一緒に声の変化を喜びました。苦労されていたの見てきただけ、あのときは、私も本当に嬉しかったです。

04成長のポイント

Hさんが、確かな変化を遂げた理由は、次の2つ。

  • よくなってもトレーニングをやめなかった
  • トレーナーが示す順序に沿って、段階を踏んで進んだ

調子が上向いたときほど、気を抜きたくなりますが、Hさんは違いました。

実は、ケガのために声を出せない日がありましたが、そんなときも、先生の声を聞き、話を聞くだけでもと、オンラインレッスンに来てくださいました。実際、講師の声や話を“聴く”だけでも、喉と感覚は育っていくのです。

私もそうでしたね。「今日は喉の調子が悪いので、講義中心にしてもらえませんか?」と言えば、だいたいの先生がOKしてくれますよ。

また成長にはストーリーがありました。

  • 3~4ヵ月目日常の話し声が「きれい」になる
  • 4ヵ月目声の土台が現れ始める
  • 5ヵ月目苦手だったアンザッツ5番が自然に出せる

これはまさに、発声器官の“自然の法則”に沿ったステップアップ。 近道を探すのではなく、道順に従って進んだからこそ、確実に声が育ったのです。

05まとめとメッセージ

声が変化するには、時間がかかることもあります。しかし、正しい順序と丁寧なレッスンを続けることで、どんな方も「本来の声」に近づいていけます。

苦手だったアンザッツ5番が出せたとき、Hさんは、目の前がパァっと開けて、自分自身への信頼と自信を取り戻したと言ってくれました。

からだを信じることは、自分自身を信じること。なんたって、からだは魂の器ですから!声が育つことで、心も変わり、人生そのものが開けてくるのです。

自分の声に悩んでいるあなたへ。 ぜひ一度、なかむら詩子ボイストレーニング教室にお越しください。 オンラインレッスンのほか、新座・志木・みずほ台での対面も可能です。

あなたの声の可能性に、私と一緒に出会いましょう。

※「声門は閉じても、その中央部に小さな楕円形の開きを残している」→フレデリック・フースラー/イヴォンヌ・ロッド=マーリング 著   須永義雄/大熊文子 訳『うたうこと 発声器官の肉体的特質―歌声のひみつを解くかぎ―』音楽之友社 93頁8行目

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