【保存版】フースラーメソード3年目に私がやったトレーニング内容とその効果
こんにちは!ボイストレーナーのなかむら詩子です。
1年目、2年目と続けて参りましたこのシリーズ。とうとうラスト、3年目となります。
ブログは3年目まででおしまいですが、ボイストレーニングは、3年後もぜひ続けていってみてください。正しいトレーニングを続けていれば、声はその後もぐんぐん成長していきますので!
それでは、今回もどうぞ最後までお読みいただければと思います。
※ブログタイトルを変更、且つ見やすくまとめ直しました(2025年10月4日)
目 次
01|フースラーメソードを始める前
🗣️声の特徴:
まずは今回も、ボイストレーニングを始める前の声を聞いてみましょう。以下のような特徴が見られます。
※なぜこのような声になっていたのかは、1年目のブログで解説していますので、こちらからご覧ください。
- か細く、突っ張った音色
- スカスカ、カサカサ
- 喉の中をただ息が通っているだけ
- メロディをなぞっているだけ
02|始めてから2年1ヵ月~2年4ヵ月
3年目に入ると、次第に基礎ができ始めました。
🗣️ この時期に行ったトレーニング
- アンザッツ2番(スタッカートやアルペジオ)
- アンザッツ1番・5番は、単音で出るようになったら、スケールで練習
- アンザッツ3aは単音で(アルペジオはまだ難しい)
🗓️ 変化と気づき
🐣2年1ヵ月目
- 声を自らせき止めてしまう癖がある
- 新しい先生の指導で初めて1番やる
- 息吐き発声:F3~F4までノイズ感があまりなく行き来できた
- 4番:上昇下降OK、下がり方綺麗
- 6番上昇下降OK、輪状咽頭筋の作用成長の余地がある
- 中高音域はとても充実してきた
🪴2年2ヵ月目
- 心理面のトラウマが表面化される
- 歌う量が足りていなかったと気づく
- 1番舌に引っかかる
🧭2年3ヵ月目
- 3aいちばんノイズが入りピリッと来るため、ストレートトーンの最後までいかない
- 4番上昇下降とても良い状況
- 5番は喉が狭くなり引っかかる癖がある
- 6番は、輪状咽頭筋の意識を持つと上昇で重たくなる
🔜2年4ヵ月目
- 喉を自ら締めに行ってしまっている感覚をよりハッキリ自覚できる
- 5番の変な声が何となくわかる
- 1・5番が寄ってしまう
- 2番かなり良い、仮声帯の関与もほぼなくなっている
- 3a下の音でまだ少しノイズ入る
- 基礎ができてきた
- 2年4ヵ月目にして、ようやく基礎ができてきました。
- 声は不思議なもので、からだは準備できているのに、心理的な不安、トラウマ、思い込みなどから、声が出ないということがあります。
- 過去に厳し過ぎる叱責を受けたり、恥・恐怖心を植え付けるような指導、いじめを受けたりすると、やはり声を出すことが怖くなってしまうものです。
- こういうときは、心理的な要因を否定することなく、ただ受け止める程度に肯定して、フィジカルなトレーニングに集中することをお勧めします。
- つらい時期ですが、人間のからだの自然法則に従って、心身を動かしていくことで、しっかり癒されていきます。
🌱 この時期の成長ポイント
- 心理面の課題が浮き彫りになってきたが、人間のからだの自然法則に従って、心身を動かして声を出し続けた
- 自分の癖に自分で気づいて、解消に向けた行動を積み上げた

03|始めてから2年5ヵ月~2年8ヵ月
この時期に入りようやく、3b以外のアンザッツが安定してきました。
ひたすらアンザッツを覚えるフェーズは卒業となり、これ以降はアウトプットを通して、アンザッツを磨いていくフェーズに入ります。
🗣️ この時期に行ったトレーニング
- 吸気発声(4番、6番)
- 3b以外のアンザッツをひと通り
🗓️ 変化と気づき
🐣2年5ヵ月目
- ひたすらアンザッツやる段階は卒業
- 初めて吸気発声をやる
- 裏声と地声の境目が埋まってきた
- 輪状咽頭筋の作用を自覚する
- 思いきり歌う歌は咳が出やすい
- 息を制御する癖あり
- 緊張・ストレスで息を正しく吐けない
- 精神面がもろに声に影響出る
🪴2年6ヵ月目
- ストレスが声に出やすい(呼吸の乱れ、咳、気道が塞がる感覚、喉の詰まり)
- 緊張で堅くなるのは喉の内側?
- 吸気がわかるようになった
🧭2年7ヵ月目
- 全体的にノイズ減ってきた
- 吸気発声のおかげで喉頭の「適切な位置」がわかり、声が乱れにくくなる
🔜2年8ヵ月目
- 3aの練習、低音域の歌の練習をしていたらやり過ぎてしまい、乾燥もあり風邪で寝込む
- 輪状咽頭筋がどう声を支えているかわかってくる
- 輪状咽頭の鳴りを体感(これか!)
- ひたすらアンザッツを覚えるフェーズは卒業となりました。「卒業」と書きましたが、実際はこれ以降もボイトレは必須で、むしろアウトプットからが本番だと恩師には言われました。
- 各アンザッツがどんなものか?ひと通り覚えてから、アウトプットに臨むと、アウトプットがすごく楽しいです!
- この時期に初めて吸気発声をやっています。喉頭位置が安定してきた頃にやるから、スルッと覚えられるので、この順番は本当によいやり方だと思っています。
- かわいそうなくらい心理面の影響が出ていますね(笑) これも通過儀礼だったのかなあ?と自分では思っています。
- 私たちは、自分でも気づかないくらい、自分で自分の声を、表現を押し殺しています。現代社会をよく表しているなあと思いました。
🌱 この時期の成長ポイント
- 心理面の苦労も、見ないふりすることなく、受け止めながら自分を信じて学び続けた
- 吸気発声を通して、喉頭の位置を丁寧に確認していった

04|始めてから2年9ヵ月~2年12ヵ月
メロディに合わせて音が跳躍したり、言葉が入ったりすることで、喉頭の位置も乱れます。今までトレーニングでやってきたことを応用していく時期です。
🗣️ この時期に行ったトレーニング
- 3b以外のアンザッツをひと通り
- ノイズが減ってきたので、1番・5番を重点的に丁寧にトレーニング
- 歌唱 → アンザッツの確認 → 歌唱 というように、自分の『声』をいろんな角度からチェックする
🗓️ 変化と気づき
🐣2年9ヵ月目
- 完全五度のトレーニング音源を使ったアンザッツ
- 6番の輪状咽頭筋を意識しすぎて重いまま上昇するところがある
- イタリア古典歌曲集より「Piacer d’amor(愛の喜びは)」を歌う
- ターン(turn)のところが重たいので、能動的にメリスマで歌う
🪴2年10ヵ月目
- 喉頭が上がる下がる=置いてくる感じ
- 高音域の当て方と喉頭の動かし方わかる
- 4、6吸気安定
- 4、6番特に言うことなし
- 5番も仮声帯ノイズ・勘違いしてた音色取れてきた
- 4と6が定まってきたので、ようやく5と1で戦える段階に来た
🧭2年11ヵ月目
- 5番について、音色はイメージついているが、筋肉の作用の感覚がまだわからなくなる
- 5番金切声NG
- だいぶ息に頼って音色を寄せていた
- 喉頭が前側に傾くと仮声帯のノイズ入る気がする
🌕2年12ヵ月目
- 話を聴いてもらう。歌やボイトレを教えるのは、自分の中では勇気のいることでしたので肩の力が抜けた。
- 霧島昇さん「誰か故郷を想わざる」を歌う
- テンポを落としてメロディーに対する認識力を上がる練習も取り入れてみる
- 5番は、高音部は少し音色のタイトさが減るが、同じく喉の状態を変えずにやって音色の成熟は待ってみる。
- 西洋クラシックの「Piacer d’amor(愛の喜びは)」と、日本の民俗芸能の色が濃い昭和歌謡曲「誰か故郷を想わざる」の2曲を歌っているのも面白いですね。
- 文化ばかりでなく、発声の仕方も真逆の楽曲を歌い分ける勉強になります。
- ボイストレーナーとして生徒さまを持って教えることに、プレッシャーを感じていたようで、先生に話を聞いてもらっています。こういう時間も大事ですよね。
- アンザッツ5番は、本当に難しいですね。金切り声とは違うし、かといって音色のタイトさがなくなると、恐らく4番の作用が入ってしまっているのでしょうね。
- 音色も音域も、欲張らずに、あくまで未使用筋を動かすこと、喉の中の神経支配をよくしていくことを目標に、トレーニングすることがポイントです。
🌱 この時期の成長ポイント
- 不安や迷いを抱えながらも、手を抜くことなく、トレーニングを丁寧に続けた
- トレーニングすることが目的になって終わることなく、今まで学んできたことを活かして、目標達成、手に入れたい未来に向かって、主体的に動き出した。

05|ボイトレは、あなたの未来を実現するための手段
シリーズを通して、フースラーメソードによるボイストレーニングを始めてから、3年間の記録を振り返ってみました。
いかがでしたか?なかなかのドラマでしたよね(笑)
道のりをイラストにしてみました。こちらをご覧ください。
↓↓↓

※2025年11月28日イラスト追加しました。
3年を過ぎた後は、私の場合、ほどけていくように、軽やかになっていくように、声がナチュラルになっていきました。どんどん本来の声が蘇っていく感じです。
ちなみに、皆さんがお好きなミックスボイス、3bは、3年6ヵ月目に初めてやりました。
3bは、声帯筋を薄く使うと表現されますが、声帯筋が目覚めるには、喉頭懸垂機構、声帯をサポートする筋肉が、順番に目覚めていく必要がありますから、やはり、基礎的なことができてからじゃないと、難しい発声なのかなと私は思っています。
昔、生徒さまから「アンザッツって最後はどうなるの?」というご質問をいただいたことがあります。いい質問ですよね!みんな気になるところかと思います。
まずは、イラストでご紹介しているように、やはり6~10年はやらないと、メソードを習得したなと思えないとは思います。これは本当にそうだと思います。
ボイストレーニングには『終わり』がないので、私も『終わり』を見たことはありませんし、目標によって、到達点は微妙に違うと思いますが・・・
アンザッツって最後はどうなるのか?私は、
「本来の自分の声が底上げされる」
とお答えさせていただきました。
結局ね、自分は自分にしかなれないんです。
ですから常に、「よい」声を手に入れた先で、自分が何をしたいのか?よく考えながら、ボイストレーニングに励んで欲しいな~と思っています。
ボイストレーニングはあくまでも手段。トレーニングを目的にトレーニングをしてしまうと、続けなきゃ~、やらなきゃ~、上手くできない~と、完璧を目指し始めたり、他人と比べたりして、全然面白くなくなってしまいます。
- 今よりも歌える曲、演じられる役が増える
- 回り道することなく、自分の好きなことに真っすぐ打ち込められる
- 自信を持って堂々と声を出せる
そんな人生になったら、あなたはどんな気分ですか?
本来の自分の声で、堂々と自己表現できるようになったら、あなたは何をしたいですか?

最後に、レッスンのお申し込み先となるフォームのURLを貼っています。それをタップしていただくと、教室のお問合せフォームへと飛びます。
そこで、お名前と連絡用のアドレス、対面 or オンラインレッスン、ご希望の日時をご記入いただくだけで完了です。
お時間のある方は、目標や簡単な自己紹介も書いていただけると助かります。
現在、ご利用中の生徒様もいらっしゃるため、すぐに予約が埋まってしまう可能性が高いので、今まさにボイストレーニングを始めようと考えている方は、お早めにお申込みをお願いいたします!
それでは、ボイトレを始めてから3年間の記録を、最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
あなたと一緒に学べるのを心よりお待ちしております。成長の機会を逃さないでくださいね!










